キシリトールのムシ歯予防効果③ 『キシリトール製品の摂取量』 

皆様こんにちは!

歯科衛生士の市川です

前回まで

『キシリトールのムシ歯予防効果① キシリトールとは何か?』

『キシリトールのムシ歯予防効果② キシリトール製品の選び方』

お伝えしました。



ムシ歯の原因菌であるミュータンス菌は、私たちが食べた糖分をエサにして酸を作り出し、その酸が歯を溶かしてムシ歯を引き起こします。

このムシ歯が作られる過程を、中断させて、抑制させる、甘いのにムシ歯にならない、まるで魔法のような成分がキシリトールです。

そして、キシリトールを継続的に摂取することで、更にムシ歯リスクの低下が期待できます。

ムシ歯予防効果が認められているキシリトールですが、では、実際どのくらい摂取すればムシ歯予防効果を得られるのでしょうか?



今回は

キシリトールのムシ歯予防効果③ 

『キシリトール製品の摂取量』お伝えします。



キシリトール製品の摂取量は1日5〜10g!!

キシリトール摂取は、1日の合計摂取量として5〜10gを、1日3〜5回に分けて摂取すると、ムシ歯予防効果が期待できると研究結果が報告されています。

摂取し始めて2週間程でムシ歯の原因菌であるミュータンス菌の数が減り始め、3ヶ月以上継続摂取する事でムシ歯の発症リスクをローリスクのレベルまで低下させます。

摂取を中止すると、数ヶ月から数年で元の状態に戻るといわれています。

その一方、年間200日程度の摂取を1年以上継続摂取した場合、その後長期にわたりムシ歯予防効果が認められたとの研究結果もあります。

そして、なんと、1日10gを2年間(ムシ歯になりやすい人は3年間)継続的に摂取すると、その後に摂取をやめてもムシ歯予防効果は4年間も続くとの研究結果もあります。

このことからも、ムシ歯発症リスクが高い人は、できるだけ長期間のキシリトール摂取がお勧めです。


でも…

1日5〜10gといわれても…

具体的にはどれくらい??

実際、何粒食べたらいいの??

と、思われるかもしれません。

なので、キシリトール商品の摂取量の目安をお伝えします。



キシリトール100%の商品は必ず表記があります。

100%の表記がない商品はだいたいですが、一般的な市販品ですとキシリトール30〜70%配合、歯科医院専売品ですとキシリトール90〜100%配合です。

できるだけ、キシリトール100%配合の商品を選んで下さい。

ここでは、キシリトール100%配合の商品、1粒中のキシリトール量の目安をお伝えします。


1粒中のキシリトール量の目安 

ガム1粒→1〜1.3g程度

タブレット1粒→0.5〜0.8g程度

ガム1日摂取量→5~8粒程度

タブレット1日摂取量→7〜12粒程度

1日摂取量を一度に摂取せず、1日摂取量を1日3〜5回に分けて摂取する事で、よりムシ歯予防効果が高まります。



お子様は成人に比べて体重が軽い為、キシリトールの摂取量は少なくなります。

だいたいの目安として、お子様の体重1kgあたり、キシリトール1日摂取量0.1gです。


2歳~15歳頃までのお子様

→1日摂取量は5g以内

 (体重1kgあたり0.1g程度)

2~3歳頃はまだ噛む力が弱くガムを噛み続けたり吐き出すことが難しく、ガムを誤って飲み込んだ時に喉に詰まるリスクがある為、舐めて溶けるタブレット(錠菓)のキシリトール製品がお勧めです。


2〜3歳頃 

1日摂取量0.5〜1.5g

タブレット→1〜3粒

1日1〜3回に分けて摂取

お子様に初めてキシリトールを舐めさせる時は、半分に割ったり工夫して少ない量から試すようにして下さい。 

4~6歳頃は乳歯が全て生え揃う時期で噛むことに慣れ始め、噛む力が発達するため、タブレット(錠菓)と併用してガムやグミなどの噛み応えのあるキシリトール商品を取り入れると良いと思います。


4〜6歳頃 

1日摂取量1.5〜2g

ガム→1〜2粒

タブレット→2〜3粒

1日1〜3回に分けて摂取


7〜15歳頃は乳歯から永久歯への生え変わりの時期ですので、顎の成長を促す為にはガムが有効的です。

7〜15歳頃 

1日摂取量3〜5g

ガム→2〜4粒

タブレット→4〜6粒

1日2〜3回に分けて摂取



15歳頃からは成人と同量が目安です。

キシリトールには科学的に裏付けられたムシ歯予防効果があり、正しく続けることでお子様から大人までムシ歯予防にとても役立ちます。


キシリトール製品の摂取でお腹がゆるくなる??

FAO(世界食料農業機関)、WHO(世界保健機関)、合同の規格委員会より、「キシリトールは1日の許容摂取量を限定せず」というもっとも安全性の高いカテゴリーとして評価されています。

ですが、過剰摂取(キシリトール量として1日20~30g以上の摂取)で、お腹がゆるくなることがありますのでご注意下さい。

これは、キシリトールは小腸で消化や吸収がされにくい為、吸収されなかったキシリトールを消化しようと腸管壁から水分が引き出され、大腸内の水分が増加することによりお腹がゆるくなります。 

人によって適切な量は異なりますから、最初は少しづつ様子をみて摂取し、お腹がゆるくなる方は摂取量を調整して下さい。

キシリトールはムシ歯予防の強い味方ですが、一度にたくさん摂取すればもっと早く効果が出る、というわけではないので、ご自分に合った適切な量を摂取して下さい。


まとめ

ムシ歯予防効果を最大限に引き出す

年齢に応じたキシリトール摂取量!!

キシリトール100%配合の商品

1粒中のキシリトール量の目安

ガム1粒→1〜1.3g程度

タブレット1粒→0.5〜0.8g程度

ガム1日摂取量→5~8粒程度

タブレット1日摂取量→7〜12粒程度

1日摂取量を一度に摂取せず、1日摂取量を1日3〜5回に分けて摂取する事で、よりムシ歯予防効果が高まります。

お子様のキシリトール摂取量は、だいたいの目安としてお子様の体重1kgあたり、キシリトール摂取量0.1gです。

2歳~15歳頃までのお子様

1日摂取量は5g以内

(体重1kgあたり0.1g程度)

・2〜3歳頃 1日量0.5〜1.5g

タブレット→1〜3粒

1日1〜3回に分けて摂取

・4〜6歳頃 1日量1.5〜2g

ガム→1〜2粒

タブレット→3粒

1日1〜3回に分けて摂取

・7〜15歳頃 1日量3〜5g

ガム→2〜4粒

タブレット→4〜6粒

1日2〜4回に分けて摂取

・15歳頃〜成人

ガム→5~8粒

タブレット→7〜12粒

1日3〜5回に分けて摂取

キシリトールは1日量を一度に食べるよりも、少量づつ1日数回に分けて継続的に摂取する方が効果的です。 


あくまでムシ歯予防の基本は毎日の歯磨きですが、そこに「キシリトールをプラスアルファの習慣」としてうまく組み合わせることで、ムシ歯リスクを更に下げることが可能になります。

キシリトール商品は、ガム、タブレット(錠菓)、グミ、チョコ、アメ、など色々あります。

味のバリエーションも多いので、その日の気分に合わせて楽しみながら、ムシ歯予防効果が高いキシリトール100%配合商品を、ムシ歯予防の一助として取り入れて頂けると良いと思います!!


キシリトールのムシ歯予防効果を最大限に引き出す為には、製品の選び方、摂取量、タイミングがとても重要になります。

次回は、

『キシリトールのムシ歯予防効果④

キシリトール摂取のタイミング』

お伝えしたいと思います!

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